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まっどさいえんちすと

日本語が苦手なのでブログで練習します。パエリアが大好き

基礎研究は医者に必要です

大胆なトピックにしましたが、やはり書かなければいけないと思いました。理由はふたつ。

①6月6日の病理学総論を欠席していた人が多かったが、この人の授業は物凄く的を得ていた。ぜひともシェアしたい。

②薬理学中間の「バイオインフォ入門」の講義のでぅぷろのはじめに、「この単元はキモハなので、飛ばしてください」と書かれてた。これは信じられない。(テスト対策のためにかかれた物だとしても、目を通してください、ぐらいだと思う)

 

 

さて一つ目の理由です。

①病理学総論の授業

この講義では1時間弱、「医者に研究がなぜ必要か」ということを話されてました。理由は3つ。

1:考え方、議論の仕方を学ぶ、臨床には未解決の課題が多い。

2:21世紀のサイエンスを享受する。Cell, Natureを読めるようにする。

3:学位取得

 

そして次のスライドで、「なぜNature, Cellを読む必要があるのか?」と書いてあります。理由は

1:基礎研究の理解なしに、優れた研究は難しい

2:Cell, Nature, JAMA , NEJMなどの境目がなくなりつつある。(臨床系の雑誌と分子生物学系の雑誌の内容に変わりがなくなりつつある)

3:医師は世の中から科学者として期待されている。

 

と講義スライドに書かれています。医学において、基礎研究が全てというわけではないですが、始まりということは絶対に否定できません。よく研究に興味がないという人に対して、僕が思う意見は下記です。

 

「自分は目の前の患者さんを治したい」に対しては、

→目の前の患者を助けるあなたのスキルは、基礎研究を知らないと、陳腐な古いものになり、結果として患者さんに不利益を被らせますよ。

 

「別に興味ないし、幸せな家庭を作りつつ、普通に医師として働きたい」

→職業に誇りはないのですか。またIT化が進むにつれて、開業病院も危ない。「自分の病院が今まで栄えてるから、自分もそこを継げば安心」そんな世の中は、もうすぐなくなるでしょう。IT化により、患者はより賢くなり、いい病院に集まります。開業病院が勝てる要素は立地条件だけです。(土田舎とかね)

 

「医療といっても、医療政策や医療問題に興味がある。」

→医療政策を考える上で、例えば「高齢化、医師不足、科の偏在」で、基礎研究が始まりだと思います。あなたが統計学を使って、「うむ、この地域には、このタイプの患者が多いから、このタイプの医者が必要だ」という結論を得たとしても、次の日に、「このタイプの患者の疾患が改善する研究結果が示唆されたらしい」という論文が出たらどうでしょうか。それに学生のうちから、棒団体が行うような議論をすることも大事でしょうけど、6年間それやるのは、飽きるでしょうし、目に見える成果がないでしょう。

 

「医学にすら興味がない」

目の前の問題から逃げないでください。「なぜ興味ないの?」→「暗記が多いから」→「じゅあなんで暗記が多いんだ?本質はどこにあるのかね?」→「医者になるために暗記が多いのか、患者さんを助けるために暗記が多いのか?」

→よくよく考えると面白くないですか。

 

②バイオインフォの必要性

ここは手短に。基礎研究の一番大事なツールがバイオインフォだからです。疾患の原因となる遺伝子、その遺伝子のプロモーターや、関連転写因子をどうやって調べますか。

バイオインフォです。

「しかもこれが難しい。プロモーターといっても転写開始位置から上流2000bp,下流50bpとかですし、長いものはこれの10倍以上。

DNA配列的にモチーフが見つかっても、けっこうハズレというケースも多く、実際転写因子はくっつかない。ヒストン就職、クロマチン構造の影響を受けて、配列だけ見ても意味がない場合もある。

Chip-seqのデータがあれば、理想的だけど、モチーフ近辺の保存の度合いとかでお予想はつくかもしれない。擬陽性がボロボロ出てきます」

えっと、このぐらいのことは、慶應の優秀なお医者さんなら、当たり前のように喋ります。

 

 

要するに、基礎研究が大事ということです。でも部活やバイトで忙しい医学生に、「研究をしろ」なんて言えません。だからせめて、実験や授業ぐらい真面目に聞きましょう。21歳で香川はドルトムントに移籍しました。それに比べて、僕らは、親の金で医学部に行って、遊んでるだけですよ笑。子供子供。自戒をこめて。

長文失礼