まっどさいえんちすと

日本語が苦手なのでブログで練習します。パエリアが大好き

平安時代の暗号~かきつばた

GWいかがお過ごしですか。僕は積んである漫画や本を消化しています。今日、「暗号解読」というサイモン・シンの本を読んでいたのですが、暗号というのも歴史が古く、何千年も前から、国王や将軍は国を統べるために暗号を使い、様々なものを考案しました。歴史上、有名なものにはルイ14世の暗号やエニグマなどがあります。

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さて読んでいるときにふと思ったのが、「日本の暗号って何かあるかな。」

とりあえず思いつくのが詩歌などである折句や物名です。

 

めっちゃ面白いんで、一番有名なものをご紹介します。いきなりですが、一句引用。

 

唐衣 きつつなれにし 妻しあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ

 

これは伊勢物語で出てくる在原業平の一句です。

何がすごいって、その暗号。

普通の詩歌の暗号というと、掛詞です。

たとえば上の句では、

「なれにし」→よれよれになるの「なる」と親しむの「馴る」が掛けられていて

「つまし」→襟の「つま」と「妻」が掛ける

「はるばる」→布が張るの「張る張る」と遠い「はるばる」が掛かってる

「きぬる」→「着」と「来」が掛かってる

 

これだけ考えるだけも、天才ですが、在原業平は更にもう一工夫暗号を隠しています。

それは、上の句を濁点抜きの仮名にして、その後、区切りごとの始めの文字を見てください。

 

からころも

きつつなれにし

つましあれは

はるはるきぬる

たひをしそおもふ

 

区切りごとの始めの文字をつなげると→かきつはた

区切りごとの終わりの文字をつなげる。そして下から読む→ふるはしも

 

「かきつはた」は、「かきつばた」というアヤメ科の花で、

「ふるはしも」は、「古橋と藻」ということです。

 

こういうテクを「折句」というらしいです。

在原業平はこの歌を、友達と三河にある川の近くに行ったときに、かきつばたが咲いているのを見て、詠んだそうです。一瞬で笑

 

平安時代初期。本当にすごい想像力、創造力ですよね。

エニグマとかの暗号とは、意味や使い方が大きく違うところですが、どちらも非常に面白い。

 

ゴールデンウィークもあと2日。皆様にも発見があり、毎日がハックする生活であることを祈ります。

 

では、Adios.

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